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澱の中の二人 1-1

 俺と彼女、黒川伊織の間には、浅からぬ因縁があった。

 出会いは幼稚園に入る前のこと。それからもう十年以上も付き合いが続いているのだから、感傷的な表現をするなら幼馴染とでも言うべき存在だろう。

 とはいえ、俺と彼女の関係は至って平凡だった。良き友人ではあったかもしれないが、それ以上のものでは決してなかったし、それ以上になり得る可能性は皆無であった。互いを異性として意識できるような年齢ではなかった頃は、当然ながら、特別な感情など芽生えるはずもなかった。それができる年齢に達した頃には、俺たちの関係はもう、取り返しの付かないほどに歪んでいた。

 もう元には戻れない。
 否、戻るべき正常など、最初からどこにも存在していないのだ。
 ただ、純然たる現実の澱が、俺と彼女を歪めている。



 現在。
 俺の目の前には、中学時代の制服を着た彼女が立っている。

 いつもどおりの俺の部屋、いつもどおり顔に無表情を貼りつけた伊織は、どこか哀しそうに俯いていた。肩までの黒髪を後ろで二つに結わえ、黒縁の眼鏡をかけている。髪はぼさついているし、眉はろくに手入れもされていない、いかにも野暮ったい風体である。青白く生気に乏しい顔や、輝きのない澱んだ瞳は、儚げというよりは不気味であり、悪い意味で人形的な趣を感じさせる。

 それでもなお、伊織は十二分に魅力的な女だった。長い睫毛に切れ長の目、すっと通った鼻梁に、ぷっくりと形の良い口唇。輪郭は丸すぎず尖りすぎず、流麗な卵型の曲線を描いている。色づきこそ乏しいものの、造作やバランスの良さは疑いようもないだろう。

 視線を下に向ければ、彼女の魅力はいっそう明確に姿を現す。
 とても十代の女性には似つかわしくない扇情的な肢体は、制服の上からでさえ、その魅力をはっきりと見て取ることができた。特筆すべきは、小山のように盛り上がった巨大な胸だろう。ブレザーにみっちりと押し込められた乳房は、服のサイズが合わないことも手伝い、実に窮屈そうに縮こまっている。あまりに大きすぎるせいでYシャツのボタンを上まで止められず、襟元からむっちりとした谷間が顔を覗かせているほどだ。

 豊満な胸に限らず、伊織の体は総じて肉付きの良い、女性的な柔らかさに溢れていた。緩やかなカーブを描く腰のラインや、ふっくらとした二の腕、肉感と脚線美を兼ね備えた生白い足、そのどれもが男の情欲を誘ってやまない、蠱惑的な色香を醸し出している。

 およそ非の打ち所のない見事な肉体を前に、俺は黒い笑みを抑えることができなかった。
 こんな極上の女を、欲望の赴くままに蹂躙できるのだ。
 幾度と無く経験しても、いや、経験を重ねたからこそ、行為の前にはどうしても気持ちが昂ぶってしまう。

 どのような手で嬲り、犯し、辱めるか。
 いかにしてその澄ました顔を歪めてやろうか。

 どす黒く歪んだ情欲に衝き動かされ、俺は早くも、股間を熱く滾らせているのだった。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

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