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澱の中の二人 1-12

 膣内に子種をぶち撒ける。
 その瞬間の悦楽は何物にも代え難く、また例え難いものであった。この女の全てを支配し、征服し、完全に屈服させたかのような感覚に襲われるのである。

 きちんとピルを飲ませているので、どれだけ中に出そうと妊娠の心配はない。それがわかっていながらも支配欲求が満たされてしまうのは、どんな手段を使ってでも自分の子孫を残そうという、野蛮な雄としての本能が現れているのかもしれなかった。

 彼女の方もまた、子種を受け止めきった悦びに浸っている、そんな雰囲気がありありと感じ取れる。射精の瞬間、膣奥がふわりと膨らむ感覚があったのだ。これは放たれた雄汁をしっかりと受け止め、子宮へと運び込むための反応なのだという。

 おそらく伊織本人は意識していないだろうが、伊織の肉体は紛う事なき雌なのであり、本能はどうしようもなく精液を望んでしまうものなのだろう。
 肉壷の望む通り、熱い迸りを一滴残らず注ぎこんでから、俺はまだ固さの残る男根を抜き取った。


 しばし余韻に打ち震えていた伊織だったが、己の務めを思い出したのだろう。よろよろと起き上がり、緩慢な動作でこちらに向き直る。

 そして、涙と涎、塗りたくられた精液でぐちゃぐちゃの顔を股間に埋め、今しがた抜き取られたばかりの陰茎に口唇を寄せた。

「ちゅる、ねちょ、れろ……んふぅっ、あむ、ふぐぅっ……」

 乱れた髪、汚れた顔、それでいて伊織は少しも美しさを損なってはいない。むしろ、潤んだ瞳や桜色に染まる頬が、伊織の妖しげな色香をいっそう惹き立て、際立たせているように思える。

「んちゅ、ぐちゅっ、じゅるるっ……んぐっ、かふっ、けほっ、んぐぁっ……」

 伊織は苦しげに顔を歪めている。
 ついさっきまで、自分の体内に深々と突き刺さっていた肉塊には、当然、自分の分泌した雌臭い粘液がねっとりと纏わり付いているのだ。それを丁寧に舌で舐め清めるのだから、伊織にとっては並大抵の恥辱ではなかろう。

 意地の悪い言い方をすれば、自分がどれだけ発情していたのかを、伊織自身の口で確かめなくてはならないのだ。精液と見分けがつかないほど白濁した愛液は、はたしてどんな味がするのだろうか。目にたっぷりと涙を浮かべた伊織は、ときおり咳き込みながらも、懸命に奉仕を続けるのだった。

「もういいぞ、伊織。よくできたな」

 しばらく掃除をさせた後、俺はポンポンと頭を叩き、忠実な下僕の労をねぎらった。
 口唇を離し、けほけほと咳き込む伊織。
 その頬を、一筋の涙がこぼれ落ちていった。

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

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